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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アダストリア、山パン、象印、ラオックス

■アダストリア <2685>  6,800円  +940 円 (+16.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 29日、アダストリア <2685> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の146億円に急拡大して着地したことが買い材料。「グローバルワーク」「ジーナシス」ブランドが大きく伸び、9.8%増収となったことが寄与。値下げロスの減少や広告出稿の効率化も利益を押し上げた。3-11月期の実績が9月に大幅上方修正した通期計画の143億円をすでに上回っており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

■山崎製パン <2212>  2,735円  +211 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 山崎製パン<2212>が急伸。野村証券では、生産・営業が一体となった迅速な商品投入により販売好調が続くと指摘。販売好調継続により主力アイテムへの更なる絞り込みを行うとの見方で、販売好調、アイテム削減による粗利率上昇に加え、物流効率の改善で販管費率も抑制され、収益性改善は継続すると解説。収益性改善は予想以上に長期化するとみて、レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を2200円から3000円に引き上げている。

■象印マホービン <7965>  1,730円  +110 円 (+6.8%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が続伸。25日の取引終了後に発表した16年11月期の連結業績では売上高920億円(前期比2.5%増)、営業利益86億円(同15.4%減)と2ケタ減益を見込んでいることを嫌気し調整、29日には1518円まで売られたが、時価は10月22日に付けた1490円以来の安値であることから、値ごろ感からの押し目買いが流入している。今期の減益は国内外での広告宣伝活動の強化や基幹システム更新による償却費増が要因。ステンレスマホービンの生産能力増強による国内外での売上増を見込んでおり、業績拡大への不安はない。

■ラオックス <8202>  234円  +14 円 (+6.4%)  本日終値
 ラオックス<8202>が続伸。前週末引け後に、中国人留学生の不法就労による書類送検という悪材料と、中国不動産最大手の緑地控股集団と共同で千葉の大規模商業施設取得という好材料の2つが同時に出たかたちとなったが、週明けは強弱感が対立し売買が交錯していた。ただ、株価は年初来高値から64%前後も下落していたこともあり、目先は空売りの買い戻しとリバウンドを見込んだ新規の買いが優勢となっている。5日移動平均線を上抜き大底離脱の兆し。

■パイオニア <6773>  335円  +16 円 (+5.0%)  本日終値
 パイオニア<6773>が急反発。野村証券は、同社の短期業績は伸び悩んでいるものの、大規模な新規受注によるOEM売上高の増加(17年1~3月期以降)、自動運転に向けた取り組み(3D-LiDAR=3次元走行空間センサー、高精度・高度化地図)など、主力のカーエレクトロニクスの成長戦略が明らかになりつつあると解説。目標株価を220円から320円へ引き上げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■福島工業 <6420>  2,867円  +124 円 (+4.5%)  本日終値
 福島工業<6420>が7日続伸。業務用冷蔵庫大手で、大型冷蔵設備販売では、スーパーマーケットのプロセスセンターや食肉加工センターなど大型物件の販売が増加、今16年3月期は第2四半期累計(4~9月)の営業利益で期初計画の24億9200万円に対して36億円5200万円(前年同期比18.5%増)と計画超で着地。通期予想も10月30日に56億400万円から68億8500万円(前期比4.5%増)へ上方修正しているが、第2四半期までの進捗状況を考慮すれば、更なる上振れ期待が高まるところ。滋賀工場では、生産設備増強やライン改造による生産性向上も行っており、この効果も表面化しそうだ。

■トリドール <3397>  2,224円  +96 円 (+4.5%)  本日終値
 トリドール<3397>が続伸。今16年3月期は10月30日の第2四半期決算発表時に通期連結営業利益で従来予想の52億5500万円から64億4400万円(前期比54.2%増)へ上方修正しており、好業績への評価が継続している。11月17日にはカンボジアの首都首都プノンペンで同国初の店舗もオープンしており、海外への事業展開への期待も高まっている。

■ジェイエイシ <2124>  947円  +40 円 (+4.4%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が上昇加速。外資系に強みを持つ人材サービス会社で、高額帯求人で需要をとらえている。企業の求人需要が高まるなかで転職市場も活況を呈し、ビジネス環境は追い風が強い。「成約率は2010年の11%台から足もとは20%前後まで上昇している」(国内中堅証券)状況で、収益体質の向上も評価材料に。

■シャープ <6753>  125円  +5 円 (+4.2%)  本日終値
 シャープ<6753>が商い増勢のなか3連騰。経営再建中で正念場を迎えており、主力銀行と官民ファンドの産業革新機構の動きなどに市場の注目が集まっている。株式需給面では信用倍率が売り買い拮抗、信用倍率が1.0倍台で需給相場の素地を内包。10月以降急落した東芝<6502>などとも歩調を合わせたリバウンドで、市場では「実質新年相場入りを境に、全体指数に連動して15年相場で売り込まれた銘柄に、連鎖的に空売り筋の買い戻しが入っている」(国内準大手証券)との指摘が出ていた。

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