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【市況】29日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、金融株の上げ目立つ


29日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比29.96ポイント(0.85%)高の3563.74ポイントと反発した。上海A株指数は31.11ポイント(0.84%)高の3730.41ポイント。外貨建てB株相場も反発する。上海B株指数が10.32ポイント(2.53%)高の418.09ポイント、深センB株指数が21.55ポイント(1.68%)高の1301.66ポイントで引けた。

朝安の後に上昇する展開。上海総合指数は昨日に大きく下げ、約1週間半ぶりの安値を付けているため、自律反発狙いの買いが入った。ただ、買い進む動きは限定的。大株主などによる保有株の売却禁止(今年7月8日から実施)の解除を1月9日に控え、需給悪化の懸念がくすぶっている。指数は値下がりで推移する局面もみられた。

金融株が相場をけん引する。興業銀行(601166/SH)が2.0%、光大証券(601788/SH)が1.9%、中国平安保険(601318/SH)が1.3%ずつ値を上げた。華夏銀行(600015/SH)も3.2%高と急伸。損害保険で中国最大手の中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が28日引け後、華夏銀行の株式を取得すると発表したことが手がかりだ。消費関連株や自動車株、不動産株、インフラ関連株、ITハイテク関連株などもしっかり。

半面、海運株の一角はさえない。前日ストップ安の中国遠洋HD(601919/SH)が3.7%安で引けた。同社は28日、「親会社グループの中国遠洋運輸(コスコ)が中国遠洋A株の一部を3社に無償譲渡する予定」と発表している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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