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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日水、アイサンテク、ライトオン、国際石開帝石

■日本水産 <1332>  566円  +80 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日本水産<1332>がストップ高買い気配。SMBC日興証券では、16年3月期は南米の鮭養殖事業が営業赤字転落するデメリットを、食品事業とファインケミカル事業が支えると指摘。17年3月期以降は養殖事業の安定化へ向けた経営施策が講じられ、ファインケミカル事業では需給がタイト化するEPAの原料供給面での差別化戦略が本格化すると解説。「食品株を代表する経営変化銘柄」と評価し、レーティングを「2」から「1」に、目標株価を390円から960円に引き上げている。

■アイサンテクノロジー <4667>  6,770円  +790 円 (+13.2%)  11:30現在
 アイサンテクノロジー<4667>が大幅高で続伸。同社は高精度の3次元マップなどを手掛け、自動運転車分野のキーカンパニーとして存在感を示す。来年のIPO予備軍としてひと際注目されるZMPとの連携も厚く、折に触れ投機資金を呼び込むが、直近では米フォードと米グーグルが自動運転の開発生産で提携交渉を進めていることが伝わり、株価を強く刺激する格好となっている。自動運転は段階的に進化のプロセスをたどり、ドライバーの操作を全く必要としない完全自動化された段階である「レベル4」を最終着地点として、世界的に関連企業の研究開発が進捗している。そのなか、異業種の巨人であるグーグルが同分野に多大な興味を示し、技術的にも他社にはない独自の知見を有しており、完全自動運転の実現による無人配送などの新たな価値創出に向けた青写真を描いている。今回のフォードとの提携観測は、その動きを裏付けるものだが、同時に完全自動運転では高精度デジタルマップが必要不可欠になることで、アイサンテクノの株価再評価にもつながっているようだ。

■ゴールドウイン <8111>  5,470円  +340 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ゴールドウイン<8111>が急反発。同社は23日、グループ会社のカンタベリーオブニュージーランドジャパンが日本ラグビーフットボール協会と2016年度以降の契約を結んだと発表。ラグビー人気が高まるなか、業績への寄与が期待されているようだ。引き続き19年ラグビーワールドカップ日本大会を包含した複数年、ラグビー日本代表をサポート。また、アンダーウエアに関してハイパフォーマンスウエア「C3fit(シースリーフィット)」を提供していくことも合意した。

■ライトオン <7445>  1,489円  +85 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 22日、ライトオン <7445> が月次売上動向を発表。12月度の既存売上高が前年同月比17.4%増と今期に入り4ヵ月連続で前年実績上回ったことが買い材料視された。前年と比べて暖かい日が多かったことから防寒着の販売は伸び悩んだが、保温・発熱機能素材の下衣やセーターなどが堅調に推移し売り上げを牽引した。

■東京センチュリーリース <8439>  4,300円  +205 円 (+5.0%)  11:30現在
 東京センチュリーリース<8439>が急反発。東海東京調査センターが22日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を5310円に引き上げており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。同社はみずほグループのリース大手で業績は好調に推移、同調査センターでは16年3月期の最終利益を従来予想していた365億円(会社側計画と同じ)から431億円(前期比26.3%増)に増額している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,193円  +36 円 (+3.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、昭和シェル石油<5002>など原油関連株に買い戻しが優勢だ。足もと原油市況が戻りに転じており、北米指標であるWTI原油価格は前日終値ベースで1ドル36セント高の1バレル=37ドル50セントと大幅続伸、これを受けて前日の米国株市場ではエクソンモービルが3.3%高、シェブロンは4%近く上昇するなどエネルギー関連株が買いを集めた。東京市場でも原油市況の上昇により収益面でメリットを受ける資源・石油セクターに物色人気が波及している。上記銘柄以外に、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、丸紅<8002>などの総合商社株も買いが先行している。

■日立物流 <9086>  2,092円  +61 円 (+3.0%)  11:30現在
 SMBC日興証券が22日付で日立物流 <9086> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を2400円→2500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、国内3PL事業(システム物流)における不採算業務への対応や適正料金収受などによる収益性の改善に加え、海外事業でも拠点統廃合により利益率改善が期待できると評価。また、トラック運賃の上昇一服により、マージン縮小リスクが後退すると指摘している。

■アイスタイル <3660>  2,401円  +51 円 (+2.2%)  11:30現在
 22日、アイスタイル <3660> が1月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■東京海上 <8766>  4,607円  +57 円 (+1.3%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」で継続した。ただ目標株価は引き下げた。16年3月期の上期に発生した自然災害に伴う発生保険金の影響を織り込み、今期業績予想を減額修正。これに伴い、目標株価は5520円から5490円に引き下げたが、セクター内での同社株のパフォーマンスは相対的に上位に位置するとみて強気評価を継続している。台風15号に伴う保険金が膨らんだこともあり16年3月期の連結純利益は2538億6000万円から前期比6%減の2326億9000万円(会社予想は2200億円)に見直した。ただ、修正PBRは0.69倍と過去3期の上限値0.82倍を大きく下回り割安感は強いとみている。

■横河電機 <6841>  1,446円  +17 円 (+1.2%)  11:30現在
 横河電機<6841>が3日続伸。同社は22日、オランダの子会社を通じてトルコの販売代理店「BEST社」の全株式を取得、子会社化したことを発表した。経済活動の活性化や人口の増加に伴いトルコの電力需要が高まっており、電力分野の制御システム市場の成長に期待が高まっている。BEST社は、これまでもトルコで同社の制御事業の独占販売代理店として、販売・エンジニアリング・サービスを提供しており、今回の買収によりトルコでの事業展開を強化する。

■日本郵船 <9101>  294円  +3 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株がいずれも堅調。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日時点で1ポイント高の475となり、前週末下げ止まる動きをみせている。中国景気減速に伴う海運市況の低迷が株価の重荷となっていたが、足もとはバルチック海運指数を横目に値ごろ感からの買いが先行している。

■ホンダ <7267>  3,914円  +34 円 (+0.9%)  11:30現在
 ホンダ<7267>が反発。22日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を5000円から5100円へ引き上げた。「HR-V(日本名はヴェゼル)」がアジア新興国に加え、海外先進国でも人気モデルとして定評を獲得。各国・各地域では供給不足の状況が続いており、新型「シビック」も北米でセダンタイプが好発進。追って投入されるクーペ、5ドアハッチバックも一段の増販に寄与すると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の6850億円(前期実績6706億300万円)に対して、従来予想の8400億円から8230億円へ引き下げているが、来期予想は8910億円から9190億円へ引き上げている。

■TOTO <5332>  4,210円  +30 円 (+0.7%)  11:30現在
 TOTO<5332>が3日続伸。同社は22日の取引終了後、ベトナムに新たな衛生陶器の生産工場を建設することを発表した。建設するベトナム第三工場(仮称)は、投資金額は約97億円で、ハノイ東側(フンイェン省)に土地を取得し建設、18年3月の本格稼働を目指している。

■シグマクシス <6088>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 22日、シグマクシス <6088> [東証M]が16年3月期の連結経常損益を従来予想の4.5億円の黒字→5.5億円の黒字(前期は1.3億円の赤字)に22.2%上方修正したことが買い材料。製造業など向けに戦略・業務コンサルティングの受注が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。同時に、ローソン <2651> とコンビニのデジタル化向けて、業務変革やシステム開発を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。

■イマジカロボ <6879>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
22日、イマジカロボ <6879> がアニメ制作会社、オー・エル・エムの議決権割合51.3%の株式を取得し、子会社化すると発表したことが買い材料。オー・エル・エムは「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのテレビ・劇場用アニメ作品の企画・制作を手掛ける。同社は子供に人気のあるアニメ制作事業を獲得することで、映像ソフト事業のさらなる拡大を図る。なお、取得総額は28.5億円を予定している。発表を受けて、事業拡大による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄
 キャンバス <4575>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 シグマクシス <6088>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 イマジカロボ <6879>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 アークン <3927>  7,630円  +1,000 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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