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【特集】サンコーテクノ Research Memo(6):通期予想を下方修正したが、来期受注に向け下期の対応を強化


■業績見通し

(1) 2016年3月期通期見通し

サンコーテクノ<3435>の2016年3月期通期業績について、同社は第2四半期に際して下方修正した。新しい業績予想は売上高17,700百万円(前期比0.8%減)、営業利益1,440百万円(同4.7%減)、経常利益1,400百万円(同7.2%減)、当期利益910百万円(同18.3%減)となっている。

今第2四半期に収益が計画未達となった原因は明白であり、同社の努力が及ぶ領域については、今下期に対応を強化する方針だ。具体的には、太陽光関連のうち工事については、同社が競争力を発揮できる傾斜地工事にフォーカスして来期受注に努める方針だ。また土木分野ついては、製品開発の一環でスペックインへの取り組みや製品認証を進めながら展示会への出展を通じて同社の認知度向上を図っていく方針だ。機能材についても前述のように、個々の製品について底上げを図っていく方針だ。

同社の営業・拡販努力の方向性は正しい方向と考えられるが、一方では即効性が期待しにくいものもある。建設向けあと施工アンカーの需要回復は、同社だけの努力では克服できない性質のものだ。したがって、今期については同社の下方修正は妥当なものであったと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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