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2015年12月22日08時46分

【特集】【中国の視点】泥沼のブラジル経済、レビ財務相の辞職で一段混迷へ


鷹派といわれているブラジルのレビ財務相は18日、辞職願を提出した。同国の財政赤字が一段と膨らむと警戒され、金融市場では通貨レアル売りが加速し、この日の対米ドルレートでは、2.7%のレアル安となった。

ブラジルの財政収支の健全化を目指すため、ルセフ大統領は2期目の最初の年となる今年1月にレビ氏を財務相に任命した。レビ氏も在任期間中にブラジルの格付けを投機的水準(ジャンク級)への引き下げを避けるよう財政支出の削減などを実施すると発言した。

ただ、緊縮財政が国会での反対を受けた上、ルセフ大統領が率いる左翼労働者党からも強い反発を受けた。そのため、レビ財務相の緊縮政策の継続が困難になり、同氏が圧力に耐え切れなくて辞職に至ったとみられている。

中国の専門家、格付け会社が相次いでブラジルの格付けを引き下げていると指摘。インフレ加速と景気後退の同時進行(スタグフレーション)に落ち込んでいるブラジル経済が一段と混迷すると警告した。ややハト派といわれているネルソン・バルボザ新財務相が再び財政支出を拡大させれば、すでに膨らんでいるブラジルの財政赤字がブラジル国債の利回りを一段と押し上げると警告した。

なお、ブラジル中央銀行が実施した最新調査では、2015年、16年のブラジル経済の成長予想が、それぞれ-3.6%、-2.7%に引き下げられたほか、インフレ予想がそれぞれ10.61%、6.80%まで上方修正された。同国中銀は年初に設定したインフレ目標は4.5%の上下2%となる。ブラジルの財政赤字はすでに国内総生産(GDP)の9.5%まで拡大しているといわれている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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