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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月21日

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比70円安の1万8916円だった。米国株の大幅下落を受けて日本株もつれ安に。取引時間中は一時335円安まで下げ幅を拡大する場面があったが、短期的な下げ過ぎ感から後半はかなり値を持ち直して引けている。中国などアジア株が堅調に推移したことも後半相場の支援要因となったようだ。

 前週末の米国市場は原油安が重荷となってダウ平均が300ドルを超える大幅続落。10月14日以来、約2カ月ぶりの安値をつけて引けた。アジアや欧州の株価下落も投資家心理に響いた模様。原油相場は記録的な米国の暖冬やOPEC産原油の生産増見通しなどが先安観を強めたようである。一方、東京市場も米国株の下落につられて前場の日経平均は300円を超える大幅安となったが、先週末と合わせ、わずか1日半で700円を超える下げとなったことから、後場はテクニカル的な買い戻しが優勢となるV字型の反転に。円相場やアジア株の落ち着きも後場の持ち直しの一因となったが、何より先物の投機的な売買が主で、一方に動き出すと止まらない状況が続いている。明日以降の相場は原油安以外に目立った売り材料が見当たらないため、原油安さえなければ徐々に落ち着きを取り戻して行こう。日経平均は下値75日移動平均線(1万8768円)に今回もサポートされる格好で、当面はここを含めて1万8500円ゾーンで下値を固める展開とりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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