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【材料】パイオラックス---中期経営計画を発表、今期は過去最高の営業利益を計画


パイオラックス<5988>は独立系の自動車部品メーカー。素材が持つ弾性を応用した小型部品に強みがあり、自動車用の精密ばねや樹脂ファスナーなどで高シェアを有する。国内外の自動車メーカーと取引があり、特に日産自動車との関係が深い。今のところ全体の売上高の9割超を自動車関連事業が占めるが、カテーテルやステントなどを手掛ける医療機器事業を新たな柱として育成中。今年10月には医療機器を製造する専用工場が本格的に稼働した。

2016年3月期は売上高が前期比5.9%増の630.00億円、営業利益が同2.7%増の83.00億円と見込む。なお、想定為替レートは1ドル119.00円。国内外の自動車メーカーへの拡販を図るとともに、合理化などを進め、会社計画の達成を目指す考えである。11月9日に発表した第2四半期累計決算は、売上高が会社計画を3.35億円上回る313.35億円(前年同月比6.5%増)、営業利益が同5.00億円上回る44.00億円(同1.4%増)で着地した。

2016年3月期を初年度とする中期経営計画では、最終年度の2018年3月期に売上高を685.00億円、営業利益を90.00億円とする目標を示している。この中期経営計画では為替レートを1ドル115.00円と想定。医療関連事業の売上高を2015年3月期の35.45億円から早期に50.00億円に引き上げる計画だ。株主還元については、これまでと同様に「安定配当の継続をベースとしつつ、業績に裏付けられた弾力的な利益還元を行う」方針で、2016年3月期の1株当たり配当金は前期比10.00円増配の70.00円を予定。

《SF》

 提供:フィスコ

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