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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~重要イベント通過で機関投資家は本格的な休暇モードに


18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:重要イベント通過で機関投資家は本格的な休暇モードに
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し
■前場の注目材料:フリュー<6238>、アークン<3927>、アートグリーン<3419>が新規上場


■重要イベント通過で機関投資家は本格的な休暇モードに

18日の東京市場は利食い優勢の展開になろう。17日の米国市場ではNYダウが253ドル安となり、前日の上昇部分を帳消しにしている。FOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ決定後の大幅上昇に対する利益確定の売りが先行する中、原油先物価格が再び35ドルを割り込んだことが嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の19230円となり、これにさや寄せする格好から、利益確定の流れが先行することになりそうだ。

売り一巡後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなる。もっとも追加緩和は無いとの見方が大勢であり、市場では米欧の政策を見極めたうえで、1月に追加緩和に踏み切るとの見方が出ている。そのため現状維持としても、嫌気売りにつながることはない。

とはいえ、重要イベントが通過したことにより、機関投資家は本格的な休暇に入ると考えられ、より市場参加者が限られる中で、短期的な売買が中心になりやすい。中小型株などの値動きをみても、引けにかけて値を消す銘柄も少なくない。日中のトレードが中心となるため、方向感も掴みづらくなりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1960万株、買い1860万株、差し引き100万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月11日(金):340万株の売り越し
12月14日(月):360万株の売り越し
12月15日(火):290万株の買い越し
12月16日(水):30万株の売り越し
12月17日(木):30万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油先物(34.95、-0.57)、NYダウ反落(17495.84、-253.25)
・リニア中央新幹線、初の本格的工事に着手
・フリュー<6238>が東証1部、アークン<3927>が東証マザーズに新規上場
・アートグリーン<3419>が名証セントレックス市場へ上場

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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