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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月17日

 17日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比303円高の1万9353円で、今月8日以来の水準まで回復してきた。取引時間中は一時1万9500円台(457円高)へ乗せる場面も。米国の利上げにより市場にはアク抜け感が広がり、株高や円安と巻き戻しの動きが急ピッチに進んでいる。残す足元の懸念は原油安。こちらが安定してくればマーケットも1万9500円超えとなってくるだろう。

 昨日の米国市場はおよそ10年ぶりとなる米国の利上げ決定を受けてダウ平均が大幅に3日続伸。今月4日以来の水準まで回復してきた。金融政策の不透明感が後退したことに加え、来年の利上げペースも緩やかとなることが好感されたようだ。マーケットはFRBの決定を前向きに受け止めている。東京市場も米株高、円安の流れに乗って、日経平均が開始から300円を超える大幅続伸のスタートに。その後も売り方の買い戻しなどが続き1万9500円台まで買い進まれた。米国の利上げ幅(0.25%)は想定通りで、来年の利上げペースも「緩やかな利上げしか正当化されない」とFRB議長が指摘しており、これも市場に好感されている。一方で原油相場が時間外取引で軟調となっており、これが後場の上げ幅縮小の一因に。米国が40年ぶりに自国産原油の輸出を解禁することが原因のようだ。日経平均は200日移動平均線(1万9504円)にタッチした辺りで上げ止まっており、目先的にはいったん足踏みしやすい局面といえよう。(ストック・データバンク 編集部)

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