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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):不二製油G、住友鉱、メタップス、トプコン

■一休 <2450>  3,415円  +504 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 一休<2450>が連日のストップ高。ヤフー<4689>が15日、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、引き続きTOB価格の3433円にサヤ寄せする格好となっている。ヤフーによる一休の買収により、相対的に大衆向けの「ヤフートラベル」と高級ホテルを扱う「一休.com」を展開することでシナジーが大きいとの見方が強い。なお、買付予定数は2923万8300株(下限は1949万2200株)で、買付期間は12月16日から来年2月3日まで。TOB成立後、一休は所定の手続きを経て上場廃止となる。

■不二製油グループ本社 <2607>  1,874円  +101 円 (+5.7%)  本日終値
 16日、不二製油G <2607> が豆腐最大手の相模屋食料と大豆加工品の新会社「だいずオリジン」を設立したと発表したことが買い材料視された。新会社は同社と相模屋食料が折半出資し、16年1月に事業を開始する。同年6月から原料の生産ライン(USS製法によるプレミアム豆乳)と商品の生産ラインを直結し、一貫生産の体制を整える。売上高は16年度に4.4億円、18年度に22.7億円を目指す。

■住友金属鉱山 <5713>  1,431.5円  +68 円 (+5.0%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が大幅続伸。クレディ・スイス証券では、例年通り雨季による供給減によってニッケル市況が上昇する確度が増していると指摘。16年2月には同社の次期中期計画の発表が予定されている事を受け、「現中期計画の発表翌日には株価が7%上昇、今回も株主還元強化策などが織り込まれれば、株価上昇のカタリストになりうる」と解説。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1400円から1700円に引き上げている。

■メタップス <6172>  2,840円  +130 円 (+4.8%)  本日終値
 メタップス<6172>、セレス<3696>が急伸。市場では両銘柄を仮想通貨関連として注目する動きがあり、投機資金の矛先が向いているもようだ。前日に、さくらインターネット<3778>が大阪に本拠を置くテックビューロと、ブロックチェーンの実証実験環境「mijinクラウドチェーンベータ」を来年1月から無料提供すると発表したことを材料に値幅制限いっぱいに買われたが、きょうもストップ高水準で張り付いた状態となっており、にわかに金融とITを融合したフィンテック関連が相場の有力テーマに浮上、物色人気も横に広がりをみせている。

■トプコン <7732>  2,057円  +94 円 (+4.8%)  本日終値
 トプコン<7732>が4日ぶり急反発。建設機械や農機に装着する自動運転装置で高実績を持ち、足もとは停滞しているものの、TPP締結を境とする農業分野の競争力強化をテーマに今後IT農業向けで需要を取り込むことが予想される。コスト低減努力やリストラの進捗もあり、17年3月期も2ケタ増益を予想する声が強い。同社は16日、高速処理を実現した測量用データコレクタを発売すると発表、これも株価を刺激している。

■中国電力 <9504>  1,581円  +70 円 (+4.6%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で中国電 <9504> の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエイト(強気)」に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、島根原発2号機の再稼働(来年7月と予想)が株価変動要因となり、電力セクターの中での注目度が高まると指摘。また、既存原発を保有する電力会社の中では、配当金(50円と予想)が高水準である点を相対的にポジティブと判断している。なお、目標株価は1900円→1750円に減額した。

■くらコーポレーション <2695>  4,755円  +205 円 (+4.5%)  本日終値
 くらコーポレーション<2695>が4連騰。同社は16日の取引終了後、定款の一部変更を発表。水産物の加工及び販売から、水産物・農産物・畜産物の生産、加工、卸及び販売へ変更、インターネットなどを利用する通信販売などが新設されている。寿司ネタとなる原料の生産やインターネット通販などの新規事業に乗り出す期待が高まっている。

■ジェイエイシ <2124>  878円  +33 円 (+3.9%)  本日終値
 ジェイ エイ シー リクルートメント<2124>が大幅高。同社は人材紹介ビジネスを手掛けるが、特に外資系企業向けで高実績を有し、外資系および日系企業の海外関連求人が全体売り上げの過半を占めている。転職市場の活性化で月次実績も好調に推移、11月も前年同月比で約2割の伸びを確保している。15年12月期は年19円配当を計画するなど株主還元に厚く配当利回りは2%超、ROEが32%台と高いことも特長だ。

■楽天 <4755>  1,422円  +49.5 円 (+3.6%)  本日終値
 16日、楽天 <4755> が中国EC大手の京東(JD.COM)が運営する越境ECサイト「JD Worldwide」に楽天市場の旗艦店を出店すると発表したことが買い材料。同社は「JD Worldwide」にベータ版店舗として出店し、楽天市場の高品質な日本の商品を中国の消費者へ販売する。取扱商品は化粧品や菓子、健康食品を中心とし、今後順次拡大していく方針とした。発表を受けて、中国の大手サイトを通じた日本製品の需要取り込みによる業績への寄与に期待する買いが向かった。

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