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【市況】16日の香港市場概況:ハンセン2.0%高で10日ぶり反発、資源株に買い


16日の香港市場は大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比426.84ポイント(2.01%)高の21701.21ポイントと10日ぶりに反発し、本土企業株で構成されるH株指数が194.59ポイント(2.08%)高の9538.66ポイントと3日続伸した。売買代金は678億7000万香港ドル(15日は671億700万香港ドル)。

内外の好材料で買い進まれる。原油相場の大幅続伸を好感して、昨夜のNYダウが上昇した流れを継いだ。内部的には、「翌年度・経済政策の基本方針を決める『中央経済工作会議』が今週末にも開催される」との観測が流れている。ハンセン指数は昨日まで9日続落し、約2カ月半ぶりの安値を付けていただけに、自律反発狙いの買いが広がった。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連株の上げが目立つ。大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が7.3%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.0%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%高で引けた。石油精製事業も手がける中国石油化工に関しては、中国政府が石油製品の価格調整を一時停止する方針を示したことも支援材料。大手ブローカーからは、「ガソリンなど石油製品価格の安定化につながり、値下げ圧力が緩和される」との見方が示されている。

非鉄関連の銘柄も高い。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が11.1%、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が5.2%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が5.0%ずつ上昇した。

本土系の不動産株も買われる。首創置業(2868/HK)が6.6%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.1%高、中国海外発展(688/HK)が3.1%高、華潤置地(1109/HK)が2.8%高と値を上げた。中国共産党が14日に開催した中央政治局会議で、「不動産在庫の解消が必要」と明示したことを引き続き材料視している。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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