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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月16日

 16日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比484円高の1万9049円で、3日ぶりに1万9000円の大台を回復した。日経平均の上げ幅は今年4番目の規模に。米株高や円高一服で当面のリスク回避の売りが止み、今度は一転して巻き戻しの買いが広がった。米FOMCの結果発表を前に、売り方が急ピッチに買い戻しを急がせた模様。実需主導ではなく東証1部の出来高は21億株程度にとどまっている。

 昨日の米国市場は原油高を好感してダウ平均が大幅続伸した。低格付け債が買われたことも安心感を誘った様子。原油先物(WTI)は売り方の建て玉がかなりの高水準だったため、短期的には売り込み過ぎた可能性がある。さて、原油相場の下げ止まりや米株高など外部環境の好転から、短期間に下げ過ぎた感のある東京市場は、朝から買い戻し一色の展開となった。日経平均は昨日の下げを埋めた後も上昇し続け、後場に入って1万9000円台を一気に回復。にわかに底打ち感を強めている。円相場が121円台後半まで戻していることも安心材料に。FOMCの結果は日本時間明日未明に判明するが、その前に売り方が手じまっておこうという動きが加速した。米国の1回目の利上げはマーケットに織り込み済みだが、声明で明かされるであろうその後の利上げペースまでは織り込めていない。ここに市場がどう反応するかがポイントで、年内の日経平均の上値もそれ次第といえる。(ストック・データバンク 編集部)

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