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【材料】塩野義が3日ぶりに急反発、欧米市場で拡大するヘルスケア関連銘柄として見直し買い

 塩野義<4507>が3日ぶり急反発。11月24日に上場来高値を付けた後は、前日にかけて大きく下げていたうえ、三菱UFJモルガンスタンレー証券がレポート「2016年の株式投資戦略」で、「海外市場で成長するヘルスケア関連」として関連銘柄を紹介。医薬品にについては海外での新薬拡販が好材料と指摘した。16日付け日経新聞朝刊では「厚生労働省は来年度から、日本での販売額が1000億円を超える巨額になっている医薬品の公定価格を最大で50%値下げする方針だ。高額なC型肝炎治療薬などが候補になりそうだ」と報じていた・・。
 しかし、日経平均株価は1日に8月20日以来3ヵ月強ぶりに2万円台を回復した後は、米国利上げ観測のなか海外株安、円高推移もあって前日まで利益確定売りに1万9000円割れと軟調展開が続き、同社株もまた、11月の最高値5689円から調整色を強めていたことからM見直し買いが広がったもよう。

 三菱UFJモルガンスタンレー証券では、同社に付いては、英グラクソ・スミスクラインと共同開発した抗HIV薬「テビケイ(一般名トビテグラビル)」は耐性を持ったウィルスが出現せずに長期間使用できることが評価され、欧米などで販売が急拡大。開発パイプラインには、ガンやインフルエンザ関連の有望新薬も並んでおり、特許切れの近い主力製品「クレストール(高脂血症治療薬)」に代わる成長エンジンが育ちつつある」と指摘しており、調整一巡感が出始めたこともあって買い材料視されたようだ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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