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2015年12月15日16時18分

【特集】ティア Research Memo(2):「ティアの会」の会員数は店舗数の拡大とともに年々増加傾向


■事業概要

(1)事業内容

名古屋を地盤とした葬儀会館「ティア」の運営を目的に、1997年に設立。「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」を目指して、「葬儀価格の完全開示」「適正な葬儀費用」を業界に先駆けて提唱し、顧客の支持を拡大してきた。名古屋市内の斎場シェアでは約21%と地域内シェアで2番手グループに位置する。

ティア<2485>の事業は葬儀・法要の請負、葬儀施行後のアフターフォロー、葬儀会館「ティア」の運営とFC(フランチャイズ)ビジネスからなる。事業セグメントは葬祭事業とFC事業とに区分されているが、売上高、セグメント利益ともに96%以上を葬祭事業で占めており、FC事業の収益に与えるインパクトはまだ小さい。

店舗数は、2015年9月末時点で直営店が43店舗、FC店が36店舗の合計79店舗と年々拡大している。地域別で見ると、直営店は愛知県38店舗、大阪府3店舗、埼玉県2店舗となっており、FC店では大阪府12店舗、岐阜県11店舗、愛知県9店舗、三重県3店舗、和歌山県1店舗となっている。FC加盟社は8社が店舗展開しており、最も多く出店しているのが南海電気鉄道<9044>の子会社である南海グリーフサポート(株)で13店舗となっている。なお、FC加盟社数に関しては2015年3月に新たに(株)ベイ・ラミュール、(株)いっしんの2社と契約し、合計10社となっている。ベイ・ラミュールでは2015年11月に神奈川県で開店し、いっしんは2016年1月に茨城県で開店を予定している。

同社の顧客は主に個人で、直営の葬儀会館のほか自宅、寺院、公民館などを会場とした葬儀の施行全般を請け負っている。また、葬儀終了後のアフターフォローとして忌明け法要や年忌法要の請負なども行っている。葬儀売上高の顧客別構成比は、「ティアの会」に加入する個人会員が67.7%、提携団体が23.6%、フリー客が6.7%、その他が2.0%となっており、「ティアの会」会員及び同等のサービスを受ける提携団体が9割以上を占めている。なお、「ティアの会」会員数は店舗数の拡大とともに年々増加傾向にあり、2015年9月末時点で263,233人と前期末比で24,601人増加した。会員は将来の潜在顧客となるため、重要な指標となる。同社では会員獲得のため、提携企業や店舗などで各種特典や割引サービスが受けられる「会員優待サービス」、毎日ポイントが貯まり、提携する通販会社で利用が可能な「生き方応援ポイント」、「葬儀保険」、「ラストメッセンジャーサービス」などサービスの拡充を進めている。

また、FC事業については出店エリアの市場調査から会館企画、従業員教育、経営指導、葬儀で使用する物品類の販売に至るまでトータルサポートを行っている。同事業の売上高のなかには、加盟時に支払う加盟金(2百万円)や出店申込金(3百万円)、ロイヤリティ収入(売上高の3%)のほか、社員に対する教育サービス料が含まれている。なお、FC加盟に関しては、異業種であることを条件としており、同業者の加盟は認めていない。これは、葬祭事業への取り組み姿勢が根本的に違うためであり、固定観念が既に形成されている同業者の従業員を再教育するのは非効率的と考えているためだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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