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【市況】中小型株の一角には強い動き/ランチタイムコメント


 日経平均は続落。138.85円安の18744.57円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えた。米国市場の上昇や原油先物価格の反発を受けて、寄付き直後には上昇に転じる場面もみられた。しかし、円高が重石となる形で輸出関連などが軟調。再び下げに転じると、じりじりと下げ幅を広げており、前引け間際には一時18700円割り込んでいる。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの下げ。セクターでは空運、サービス、情報通信が小じっかりな半面、パルプ紙、銀行、非鉄金属、その他製品、海運、機械、電気機器、鉄鋼などが冴えない。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見ムードが強く、その中をインデックスに絡んだ売買でじりじりと下げ幅を拡大させている。チャート形状では前日の長い下ひげを陰線で埋めつつあり、神経質になりやすい。一目均衡表では雲上限を割り込んできており、調整が本格化するとの見方も強まりやすいところである。
 その中で、中小型株の一角には強い動きの銘柄が散見されており、個人の投資意欲は衰えていないようである。バイオや自動運転などテーマ性のある銘柄で、且つ、強いトレンドが続いている銘柄もあるため、外部環境が不透明な中では、より資金が集中しやすい。今後は同テーマ株で物色対象に広がりがみられてくるようだと、センチメントを明るくさせよう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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