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【市況】自律反発に期待も、FOMC待ちで手控えか


『米株式市場』


11日のNY市場は大幅に下落。原油先物価格が36ドルを割り込み約7年ぶりの安値を付けたことで売りが先行。ジャンク(ハイイールド)債に投資する債券ファンドが流動性の枯渇を理由に解約を制限し、清算する方針を明らかにしたことも嫌気され、終日軟調推移となった。ダウ平均は309.54ドル安の17265.21、ナスダックは111.71ポイント安の4933.47。


グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル超の上昇を織り込んで推移している。先週末の300ドルを超す下げに対する自律反発も意識されやすいだろう。また、ユーロ圏鉱工業生産指数は、前月比0.6%増と市場予想の0.3%増を上回っており、欧州市場は全般上昇して推移している。中国・上海市場の上昇も安心感につながる可能性がある。


一方で、原油相場の動向は引き続き注目されるほか、ジャンク債の流動性低下についても神経質になりやすい。基本的には今週のFOMCで予想通り利上げが実施された場合は、利上げによる影響がどの程度広がるか慎重に見極める必要があるだろう。そのため、FOMC待ちで積極的な売買は手控えられやすい面もある。

《TY》

 提供:フィスコ

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