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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月11日

 11日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比183円高の1万9230円だった。米国株の反発と円安を受けて自律反発狙いの買いや売り方の買い戻しが広がった。メジャーSQを無事に乗り切ったことも200円近く値を戻す要因のひとつに。ただ、東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスの上昇率は日経平均の半分程度。ひとまず下値1万9000円で小さな底打ちとなったようだが、ここからさらに買い上がって行くには材料面、需給面で物足りないものが感じられる。

 昨日の米国市場は下げ続けていた資源関連株に買い戻しが入りダウ平均は4日ぶりに反発した。欧州でも経営不安で低迷していた資源大手グレンコアが大幅高となるなど市場心理を明るくさせている。さて、東京市場は直近の3日間で日経平均が650円も値下がりしていた反動から、米株反発をきっかけに本日は買い戻す動きが広がった。メジャーSQの売り物をこなし、需給不安がひとつ後退したことも安心感につながった。心理的なフシ目でもある下値1万9000円を守ったことで、目先はここが下値ポイントとして意識されよう。ただ、相場として上値を買って行く材料が見当たらず、いつまで1万9000円が効くか心許ない面もある。来週の米FOMCにおける利上げがアク抜けになるかが大きなポイントだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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