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【特集】日本トリム Research Memo(8):高機能な次世代電解水透析用システムを開発、来夏の発売を目指す


■2016年3月期第2四半期トピックス

(3)医療関連事業

医療関連事業では、まず、電解水透析事業で高機能な次世代電解水透析用システムの開発が挙げられよう。これは、従来よりも水素の安定供給能力に優れ、透析用の水の清浄化対策も従来に比べて強化されている。年末から年始にかけて国内の病院でモニター導入を始め、2016年夏の発売を目指している。日本トリム<6788>では、同事業の国内市場規模を約900億円と見積もっている。

さらに、同事業の中国への進出も検討中である。中国の糖尿病患者は約1億2,000万人と日本の人口に匹敵するほどの人数を抱えており、経済成長に伴い、透析を導入する患者が加速度的に増加している。一方で、透析施設は未整備であり、市場の拡大が期待できる。

再生医療関連事業では、臍帯血保管に関して、再生医療等安全性確保法による施設許可の取得を行う。細胞を長期間保管できる施設を有効活用した事業領域の拡大も計画している。

遺伝子関連事業では、売上高の分析でも触れたように新しい遺伝子診断キットの開発が進められている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)

《HN》

 提供:フィスコ

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