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【特集】エレマテック Research Memo(2):同一顧客において取扱商材数や取引額が拡大


■2016年3月第2四半期決算のインプリケーション

2016年3月期第2四半期決算の詳細は後述するが、同決算のインプリケーションは、「サプライチェーンにおけるエレマテック<2715>の存在感が一段と強まった」ということではないかと弊社では考えている。「存在感」を重要性や必要性という言葉に置き換えても同じことだ。弊社がそう考えた理由は、全体の売上高の増収率の高さのみならず、その内訳として主要な需要先分野においてほぼまんべんなく売り上げを伸ばしていることや、同一の顧客において取扱商材数や取引額が拡大している例が数多くみられることにある。このことは大企業取引においてこそ顕著となっている。

個々の顧客との取引関係が重層的に発展して拡大していく状況は、同社が目指す方向と一致しており、質の向上を伴った収益拡大と言える。同社の業績が過去、長期にわたって安定的な成長を遂げてきていることは、かねて弊社が同社の最大の特徴であり強みであるとして強調してきたことであるが、こうした質の高い取引関係の構築は、同社の収益安定性をさらに高めるものとして評価されるべきと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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