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【市況】東京株式(大引け)=254円安、欧米株安と円高で大幅続落

 10日の東京株式市場は寄り付きから大きく売られ、その後は安値圏でもみ合う展開。日経平均株価は途中、1万9100円台に下げ渋る局面もあったが、大引けにかけて下げ幅を広げた。

 大引けの日経平均株価は前日比254円52銭安の1万9046円55銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は18億6561万株、売買代金概算は2兆1913億6000万円。値上がり銘柄数は232、対して値下がり銘柄数は1617、変わらずは74銘柄だった。東証1部全体の84%の銘柄が値を下げた。

 きょうの東京市場は前日の欧米株安に加えて、為替が1ドル=121円台前半まで円高が進行しリスクオフの流れにさらされた。前日に日経平均株価は200日移動平均線を下回り、トレンドの下方転換が意識され見切り売りを誘ったほか、あすにメジャーSQ算出を控え、先物主導のインデックス売りも下げ足を助長した。サウジアラビア政府系ファンドなどオイルマネーの日本株売りの思惑を背景に、原油安に対する警戒感が強まり、主力株の押し目を拾う動きも限定的だった。アジア株が総じて軟調に推移したことも嫌気された。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>などが安く、ホンダ<7267>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行も下げた。東亜ディーケーケー<6848>が急反落、神栄<3004>も利食われた。横浜ゴム<5101>、TSIホールディングス<3608>も大幅安となった。半面、東京海上ホールディングス<8766>、ゆうちょ銀行<7182>がしっかり。キョーリン製薬ホールディングス<4569>が値を飛ばし、三井金属<5706>も高い。関西電力<9503>など電力株も買いを集めた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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