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【市況】NY株式:ダウは162ドル安、原油安を受けて素材やエネルギーが軟調


8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は162.51ドル安の17568.00、ナスダックは3.57ポイント安の5098.24で取引を終了した。中国の11月貿易統計が輸出入ともに前年水準を下回り、中国経済への警戒感が強まったほか、石油輸出国機構(OPEC)による減産見送りを受けて、原油相場に下げ止まりの兆しが見られないことからアジア・欧州株が全面安となり、米国株も軟調推移となった。セクター別では、小売や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で運輸や素材が下落した。

鉄道のノーフォーク・サザン鉄道(NSC)は同業カナディアン・パシフィック鉄道(CP)からの修正買収案を拒否し、下落。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)はノロウィルスの疑いでボストンの店舗を営業停止としたことを発表し、軟調推移。事務用品小売のステープルズ(SPLS)は同業オフィスデポへの買収計画を阻止したFTC(連邦取引委員会)の決定を不服として争う姿勢を示し、売られた。一方で、スポーツ用品のナイキ(NKE)は全米プロバスケットボール協会(NBA)のレブロン・ジェームズ選手と生涯契約を締結したことを発表し、買われた。

今年はエルニーニョ現象による暖冬が予想されており、暖房用燃料の需要後退から原油価格の更なる下落に繋がる可能性がある。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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