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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、産業支援策等が打ち出されるとの観測


【ブラジル】ボベスパ指数 45222.70 -0.30%
7日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比138.06ポイント安(-0.30%)の45222.70で取引を終えた。46156.94から45217.39まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは31、値下がりは32、変わらず0であった。

ブラジル中央銀行が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-3.50%(前回-3.19%)、2016年が-2.31%(前回-2.04%)となり、引き続き景気後退継続の可能性への懸念が株安につながった。2015年のインフレ見通しも10.44%(前回10.38%)まで悪化した。また、世界的な供給過剰状態が続くとの懸念から、NY原油先物が37ドル台まで下落したことも、ブラジル株の売り圧力になった。

【ロシア】MICEX指数 1741.14 -0.80%
7日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比14.08ポイント安(-0.80%)の1741.14で取引を終了した。1767.34から1735.09まで下落した。

4日の石油輸出国機構(OPEC)の定例総会で、減産見送り、生産目標棚上げとなり、世界的な供給過剰状態が続くとの懸念から、ブレント原油先物が下落していることが、ロシア株の売りにつながった。また、来週開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実施するとの見方も、新興国ロシアの株式市場への売り圧力になった。

【インド】SENSEX指数 25530.11 -0.42%
7日のインドSENSEX指数は4日続落。前日比108.00ポイント安(-0.42%)の25530.11、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.21%(16.50ポイント)安の7765.40で取引を終えた。

買いが先行した後は売りに押され、その後もマイナス圏で推移した。資源関連の下落が指数の足かせに。石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送ったことを受け、原油先物は1バレルあたり40米ドルの大台を割り込んだことが売り手掛かりとなった。また、外国人投資家(FII)の売り継続も圧迫材料。年内の米利上げがほぼ確実だとの見方がインドからの外資流出懸念を強めている。

【中国本土】上海総合指数 3536.93 +0.34%
7日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比11.94ポイント高(+0.34%)の3536.93ポイントと反発した。

政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」が今月中旬に開催されると報じられたことを受け、各種の産業支援策などが打ち出されるとの観測が強まった。もっとも、買い進む動きはみられない。新規株式公開(IPO)が相次ぐなか、需給悪化の懸念がくすぶっている。指数は一時マイナス圏で推移した。

《CS》

 提供:フィスコ

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