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【市況】堅調な雇用統計受け先高感も、原油相場を見極め


『米株式市場』


4日のNY市場は上昇。11月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る21万1千人増、失業率は前月と同じ5.0%となり、12月の利上げが確定的となり、金融政策の不透明感が後退したことが好感され、終日堅調推移となった。10月の貿易赤字が拡大したほか、NY原油先物相場が一時40ドルを下回ったものの、相場への影響は限定的となった。ダウ平均は369.96ドル高の17847.63、ナスダックは104.74ポイント高の5142.27。


グローベックスの米株先物は小動きに推移している。先週末の大幅上昇に対する利益確定等の動きも意識されやすい。とはいえ、金融政策の不透明感が払拭されたことから、先高感は高まりやすいだろう。一方で、原油先物相場の動向を見極める必要がありそう。CPEC総会でサウジアラビアが減産する意向がないことがあらためて鮮明になっているほか、対イラン制裁措置の解除も今後控えており、需給改善は期待しづらい。40ドル割れでいったんは底打ちも意識されやすいが、しばらくは不安定な相場展開が続きそうである。

《TY》

 提供:フィスコ

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