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【特集】ヘリオス テクノ Research Memo(6):派遣労働者への旺盛な需要から人材サービス事業は増強する方針


■事業部門別の動向

(5)人材サービス事業

人材サービス事業は日本技術センターが検査装置事業と並んで手掛けている事業だ。日本技術センターは、人材サービス事業について、M&Aを通じて業容拡大を図ってきた。2013年5月に(株)関西技研を子会社化した後、同年11月にヘリオス テクノ ホールディング<6927>を吸収合併した。さらに2015年4月1日には同じヘリオス テクノグループ企業の(株)テクノ・プロバイダーを吸収合併した。これら一連のM&Aを経て、日本技術センターは製造技術者派遣、労働者派遣、設計請負、訪問介護事業などの業務を手掛けるに至っている。

同社は人材サービス事業に関しては、派遣労働者への旺盛な需要に鑑みて、今後も増強を図る方針だ。これまで同様、M&Aによる拡大を模索しているもようで、適切な案件があれば積極的に検討するというスタンスだ。

業績面では、2015年3月期は営業利益率の改善が進んだことが注目される。人材サービス事業は積極的に規模拡大を模索しているため、先行投資的な費用に発生などで、収益性の変動が比較的大きくなっている。それでも規模の拡大によって、安定的に黒字が確保されるようになってきている点はポジティブに評価できるだろう。2016年3月期は売上高が3,550百万円(前期比11.0%増)と予想されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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