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2015年12月07日16時23分

【特集】ヘリオス テクノ Research Memo(1):業績けん引役は製造装置事業、ビジネスのメイン市場は中国


ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は旧フェニックス電機(株)が経営統合や事業譲受などを経て、2009年に社名変更して誕生した。会社分割によって現在は純粋持ち株会社となっており、傘下の事業会社において、ランプ事業、製造装置事業、検査装置事業及び人材サービス事業の4つの事業を展開している。

同社の2016年3月期第2四半期は、売上高が前年同期比32.7%増、営業利益が同559.9%増と大幅増収増益で着地した。売上高は中国向け液晶パネル製造装置の納入が順調に進み計画どおりの着地となった。営業利益は計画に対して330百万円(66.0%)上回ったが、これはコストダウンが予想以上に進んだためだ。2016年3月期通期では、下期に受注高11,700百万円という大型案件の売上計上が予定されているため、売上高は26,500百万円(前期比78.8%増)と大幅増収となる見通しだ。

2017年3月期は、大型プラント案件の反動減により、減収増益となる可能性が高いとみている。この大型案件はあくまで特殊なものであり、恒常的にあるものと考えるべきではないであろう。しかし重要なことは、同社の業績は通常規模の受注案件の積み上げで安定的成長が期待できる状況になっているということであり、大型案件にしても、中国の液晶投資が活発な状況にある現状では、再度発生する可能性は十分ある。利益面では、利益率の高い製造装置類の販売が伸びると期待されるため、増益トレンドが続くものと弊社ではみている。大型案件の反動減の影響は、完全に吸収できる見込みだ。

同社の業績けん引役は製造装置事業である。このビジネスのメイン市場は中国で、同国での液晶パネル製造ライン投資と液晶パネル生産動向に左右されることになる。世界的には成熟化がみられる液晶パネル市場だが、中国に限れば生産地の中国シフトが依然として続いており、設備投資、生産動向ともに活況な状況だ。同社も2017年の商談を進めている状況で、当面の不安は少ない。その間に次代の成長領域をどう育成していくかが注目される。

■Check Point
・露光装置光源とLED製品がけん引役となって収益水準を維持
・高付加価値品であるMLS向け専用ランプの更新需要に期待
・16/3期2Qの売上高は計画通りだが、各利益は大幅に計画を上回る

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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