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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台で推移か、米雇用統計発表前で動意薄となる可能性


3日のドル・円は東京市場では123円22銭から123円49銭で推移。欧米市場でドルは一時122円30銭まで反落し、122円59銭で引けた。

本日4日のドル・円は122円台で推移か。ユーロ高・ドル安が急速に進んだ影響でドル・円相場は円高方向に振れたが、11月の米雇用統計内容を点検する必要があることから、アジア市場におけるドル・円の取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)は3日に開いた理事会で、中央銀行の預金金利を-0.20%から-0.30%に引き下げることを決定した。また、現行の資産買い入れプログラムが終了する時期を2017年3月まで延長することも決まった。ECBの措置は想定の範囲内だったが、市場参加者の間では追加緩和策は内容や規模の点で不十分との見方が広がり、ユーロを買い戻す動きが急速に広がった。

ただし、市場関係者の間からは、資産買い入れプログラムの内容や期間は状況に応じて変更される可能性は十分にあるとの声も聞かれている。また、米国は今月にも利上げを開始し、2016年には数回の追加利上げが行われる可能性があることから、ユーロ圏との金利差拡大を意識したユーロ売り・ドル買いが再び強まる可能性は残されている。

《SY》

 提供:フィスコ

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