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【通貨】NY為替:ドル・円は122円59銭、ECBの追加緩和不十分との失望感からユーロ急伸


 3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円41銭から122円30銭へ下落し122円59銭で引けた。米国の11月ISM非製造業景況指数が予想を大幅に下回ったことを嫌気したドル売りや、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和が不十分との見方を受けたユーロ買いによるドル売りが優勢となった。一方、株安に連れたリスク回避の円買いが優勢となった。


 ユーロ・ドルは、1.0646ドルから1.0981ドルへ上昇して1.0940ドルで引けた。ECBは定例理事会で市場予想通り中銀預金金利の引き下げ、資産購入の対象拡大などの追加緩和を発表した。しかし、利下げ幅が10ベーシスポイントにとどまったほか、量的緩和(QE)でも資産購入規模が現行の各月600億ユーロに据え置かれ、期限の延長も6か月の延長にとどまった。そのため、サプライズを期待していた市場に失望感が広がり、ユーロの買い戻しに拍車がかかった。ユーロ・円は、131円34銭から134円50銭へ上昇した。


 ポンド・ドルは、1.4948ドルから1.5159ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0177フランから0.9876フランへ下落した。

《KK》

 提供:フィスコ

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