市場ニュース

戻る
 

【市況】OPEC減産期待も、雇用統計控えこう着か


『米株式市場』


2日のNY市場は下落。NY原油先物相場が40ドルの節目を割り込み4%強の下落となったほか、ロスアンゼルス近郊での銃乱射事件が報じられると下げ幅を拡大する展開。ダウ平均は158.67ドル安の17729.68、ナスダックは33.08ポイント安の5123.22。


市場の関心は欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を受けた欧州市場の影響動向か。ECBが追加緩和に踏み切るのはほぼ確実な情勢であるが、織り込まれている中で市場が材料出尽くしと判断するか等を見極めたいところ。


また、前日に節目の40ドルを割り込んだ原油先物相場の動向である。サウジアラビアはOPECに日量100万バレル減産するよう提案するとの一部報道も観測されており、反発をみせてくるようだと、好反応につながる可能性はありそうだ。


その他、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、消費者信頼感指数(先週)、ISM非製造業景気指数(11月)、製造業受注(10月)、耐久財受注(10月)が予定されている。イエレンFRB議長が上下両院経済合同委員会で証言を行う。ただし、既に年内利上げの可能性はほぼ確実となるなか、経済指標の結果を受けて大きく振れる可能性は低そうである。翌日には雇用統計の発表も控えており、こう着感の強い相場展開にもなりそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均