市場ニュース

戻る
2015年12月02日18時00分

【特集】デリカフーズ Research Memo(1):農と健康を繋ぐ付加価値創造型企業として更なる成長を目指す


デリカフーズ<3392>は、外食・中食業界向けにカット野菜、ホール野菜を卸す、いわゆる「業務用の八百屋」で国内最大手となる。野菜の機能性に早くから着目し、農産物の分析研究に注力し年間を通した野菜のデータベース化をしてきた。

顧客企業に対し野菜を中心とした健康に導くメニュー提案を行うなど、「農と健康を繋ぐ付加価値創造型企業」として更なる成長を目指している。

11月10日付で発表された2016年3月期第2四半期累計(2015年4月?9月)の連結業績は、売上高が前年同期比11.5%増の15,544百万円、経常利益が同42.8%減の210百万円となった。売上高は新規顧客の獲得や既存顧客での取引拡大が順調に進んだことで、会社計画を上回ったものの、天候不順や豪雨被害による野菜調達価格の高騰、野菜品質悪化の影響が9月まで続いたことにより、利益ベースでは計画を若干下回った。

2016年3月期は売上高が前期比5.6%増の29,600百万円、経常利益が同24.3%減の580百万円と期初会社計画を据え置いている。下期も新規顧客獲得による売上高の増加が見込まれることから、売上高に関しては計画を上回る公算が大きい。また、利益面では10月以降、カット野菜の生産性改善が進んでおり、今後天候不順など外部環境の悪化がなければ増収効果によって、計画を達成できる見通しだ。

2017年3月期以降の稼動を予定している東京昭島、名古屋の新FSセンターでは加熱野菜の量産ラインを設置し、売上拡大を目指していく。特に、首都圏においては今後、東京オリンピックに向けて一段の需要拡大が見込めることもあって、更なる拠点の増設も視野に入ってきている。野菜をカット野菜や加熱野菜、キット野菜というように様々な形態で「安心・安全」に顧客に配送できる生産・物流体制と、機能性といった付加価値に着目した提案営業をできる強みを活かして、今後も業界内でのシェアを高めながら成長を続けていくものと予想される。

■Check Point
・新設するセンターはスーパーコールドチェーンに対応する予定
・野菜の品質評価基準を決め、中身を評価し販売する取り組みを進める
・加熱野菜や機能性表示の取り組みで業界トップクラスの収益性を維持

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

【関連記事・情報】

日経平均