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【市況】東京株式(大引け)=74円安、目先達成感から利益確定売り

 2日の東京株式市場は利益確定売りに押される展開。日経平均株価は前引け時点では前日終値近辺まで戻したが、後場は再び軟化し引け際下げ幅を広げた。
 大引けの日経平均株価は前日比74円27銭安の1万9938円13銭と反落。東証1部の売買高概算は18億9807万株、売買代金概算は2兆3057億2000万円。値上がり銘柄数は873、対して値下がり銘柄数は885、変わらずは163銘柄だった。中小型株に対する物色は継続しており、値上がりと値下がり銘柄数の数は拮抗している。
 きょうの東京市場は、前日に約3カ月ぶりに日経平均が2万円大台を回復した反動もあって利食い優勢の展開。日本時間あす夜のECB理事会の結果や週末の米11月の雇用統計の発表を控え、主力株には積極的な買いが入りにくい環境だった。ただ、下値では補正予算編成など政策期待を底流に建設セクターなど内需株が買われたほか、取引時間中に為替が円安含みで推移したことも味方して日経平均は前引けに10円安まで下げ渋った。個別株物色意欲は旺盛で、地合いは悪くなかったが、後場は主力株中心に手仕舞う動きが全体を押し下げた。
 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。新日本無線<6911>が値上がり率トップに買われ、ユーグレナ<2931>は商い急増のなか大幅高。日新電機<6641>、日本CMK<6958>も値を飛ばした。リョービ<5851>、日本写真印刷<7915>、コロプラ<3668>なども物色人気に。半面、村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>が安く、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。ミネベア<6479>が急落、サニックス<4651>、スタンレー電気<6923>なども大幅下落となった。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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