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【市況】主力処は高安まちまち、小型株やテーマ株などへシフト/ランチタイムコメント


 日経平均は小反落。10.28円安の20002.12円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。昨日はインデックス買いの影響から約3ヵ月半ぶりに節目の2万円を回復したこともあり、利益確定の流れが先行。ただし、下を売り込む流れではなく、一時19926.22円まで下げた後は、2万円近辺での底堅さがみられ、前引けにかけて下げ幅を縮める展開となっている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに小幅に上昇している。セクターでは空運、建設、電力ガス、不動産、保険、その他金融、情報通信、医薬品、水産農林が上昇。半面、倉庫運輸、精密機器、ガラス土石、非鉄金属、海運、小売、電気機器などが冴えない。

 想定内であろうが、利食いが先行するものの、5日線が支持線として意識される底堅い相場展開となっている。2万円から上は慎重になりやすいだろうが、押し目買い意欲は強そうだ。もっとも、主力処は高安まちまちであり、セクターをみてもリバランス的な動きであるため、中小型株やテーマ株などの材料株に物色が広がりをみせてくることになろう。
 また、今晩の米国ではMBA住宅ローン申請指数、ADP全米雇用報告、非農業部門労働生産性確定値、地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されている。12月の利上げは織り込まれており、結果を受けて大きなトレンドは出難いと考えられるが、やはり重要指標の発表を前に、模様眺めムードにつながりやすいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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