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【特集】サンワテクノス Research Memo(5):同社が目指そうとしている変化は「3事業部門の融合」


■新中期経営計画の考え方

サンワテクノス<8137>は2017年3月期から新3ヶ年中期経営計画を開始する予定だ。現在はその策定作業中であり、業績計画を含めた新中期経営計画の詳細は2016年5月に予定される正式発表を待たねばならない。

しかしながら、新中期経営計画の方向性はだいぶ見えてきた。まず、現行中期経営計画「JUMP1200」から目指す方向性や流れは大きくは変わらない見通しだ。一方で世の中の変化には対応することになろう。弊社では、これまでの同社への接触(訪問取材、決算説明会への出席など)を通じて、新中期経営計画について以下のように理解している。すなわち、今後同社が目指そうとしている変化は「(電機・電子・機械の)3事業部門体制からの脱却」もしくは「3事業部門の融合」ということだ。既にその動きは「エンジニアリング事業の強化」という形で現行中期経営計画において動き始めている。

計数目標としては、まず業績において過去最高業績を更新できるかがポイントになるだろう。更新自体に加え、「いつ?」というタイミングも重要だ。また、エンジニアリング事業や海外子会社の強化、あるいは成長市場ビジネスなど、同社が注力している諸施策がどういう実績を残すことができるかも重要だ。これらはさらにその次の3ヶ年中期経営計画へとつながる成長のための中心的なポイントだからだ。現行中期経営計画はスローガンで「1200」と売上高の目標値が盛り込まれているように、収益の規模に軸足が置かれた印象だ。新中期経営計画では収益規模に加えて、収益力や収益性を表す指標も経営目標として掲げられるかも注目点だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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