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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三井金、リコー、商船三井、三菱商

■タカキタ <6325>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 27日、東証がタカキタ <6325> [東証2]を12月4日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■三井金属 <5706>  237円  -9 円 (-3.7%)  本日終値
 三井金属<5706>が3日ぶりに反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、資源価格低下により業績予想を減額修正し、目標株価は310円から245円へ引き下げた。レーティングについては、セクター内で同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位に位置するとみて、「ニュートラル」を継続している。同社の実態として成長コア3事業(二輪触媒、銅箔、電池材料)に、これまで期待していた成長性を見込むのが難しくなりつつあると指摘。特に、電池材料ではLMO(マンガン酸リチウム)の拡販頭打ちが深刻な問題などと解説し、「エクイティ・ストーリー変更」としている。

■リコー <7752>  1,262円  -43 円 (-3.3%)  本日終値
 リコー<7752>が反落。27日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「アンダーウエート」継続、目標株価を960円から950円に引き下げた。新製品の大ヒットなどが構造上期待しにくい事務機事業で業績の急激な回復の可能性は低いと指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1160億円(前期実績1157億6500万円)に対して従来予想の1282億円から1089億円へ、来期予想を1308億円から1090億円へ引き下げている。

■商船三井 <9104>  321円  -10 円 (-3.0%)  本日終値
 商船三井<9104>が続落。UBS証券では、コンテナ船事業における他社との収益力格差が縮まるまでに、従来想定以上に時間がかかると指摘。運賃下落が激しい南米・アフリカ航路への依存度が比較的高いことがコンテナ船不調の一因との見ているものの、営業力低下や採算管理法陳腐化といった本質的なことが原因なら、南米航路からの撤退だけでは特効薬にならないと解説。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に目標株価を460円から350円に引き下げている。

■三菱商事 <8058>  2,072円  -42.5 円 (-2.0%)  本日終値
 SMBC日興証券の商社セクターのリポートでは、各社PBR1倍割れのアンダーバリューからの抜本的見直しにはROEの持続的上昇が必要不可欠と指摘。配当利回りの高さや大手5社加重平均の対TOPIX相対PBRが0.5倍程度と低位にあることから、業種格付けは「中立」を継続するも、来期も業績モメンタムは厳しいと解説。来期を見据えた銘柄選別として、投資妙味が増している三菱商事<8058>をトップピック、次いで伊藤忠商事<8001>に注目している。

■三井住友FG <8316>  4,697円  -94 円 (-2.0%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の銀行セクターのリポートでは、大手銀行株とBPSには高い連動性があると指摘。BPSに対して出遅れた大手銀行株は第4四半期にキャッチアップする可能性が高いとの見方で、銀行株の特性として、「投資と金融活動が活発な年末から春に上昇する」と解説。16年3月期下期の企業収益に波乱がなければ銀行株上昇の可能性が高いとみて、個別では三井住友フィナンシャルグループ<8316>と三井住友トラスト・ホールディングス<8309>をトップピック推奨している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,222.5円  -19.5 円 (-1.6%)  本日終値
 石油関連株が安い。国際石油開発帝石<1605>やJXホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>などが値を下げている。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が25日比1.33ドル安の1バレル=41.71ドルに下落した。米12月利上げ観測でドル高が進むなか、ドル建てで取引される原油の割高感が指摘されている。また、12月4日の石油輸出国機構(OPEC)総会が接近しているが、サウジアラビアなどの減産には懐疑的な見方も少なくない。さらに、イランは欧米の経済制裁緩和を視野に輸出量を増やすとの観測があり、石油の先安懸念は拭えない状態が続いている。

■双日 <2768>  270円  -4 円 (-1.5%)  本日終値
 双日<2768>が3日続落。SMBC日興証券では双日のレーティング「2」を継続、目標株価を285円から290円に微調整している。アナリストは「株価の一層の切りあがりには、収益位拡大に至る実績積み上げが必須。バリエーション面で特段割安感は無いと判断」と紹介している。商社セクター全体的に、コモディティ価格の影響を受けやすく、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、住友商事<8053>、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>など、どれも上値が重たいチャートになっている。

■ロート製薬 <4527>  2,373円  -29 円 (-1.2%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が小幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、インバウンド需要に伴う業績上振れ期待からセクター全体のバリュエーションは切り上がっているとしながらも、同社の17年3月期以降の連結利益成長率は1ケタ伸長に留まり、同業の中堅化粧品企業の2ケタの利益成長力と比較して割高感があると指摘。16年3月期営業利益予想を135億円から150億円(会社計画は151億円、市場コンセンサスは158億6000万円)、目標株価を1300円から1700円に引き上げるものの、レーティングは「アンダーウエイト」を継続している。

■スズキ <7269>  3,785円  -44 円 (-1.2%)  本日終値
 スズキ<7269>が続落。UBS証券ではスズキのレーティング「Sell」据え置き、目標株価を3500円としている。同証券のアナリストは「インド以外に割高感が残り、インド以外に市場は楽観的過ぎる」と指摘。スズキはインド市場で好調だが、日本とASEAN地域の低迷で市場予想を下回る業績を予想している。テクニカル分析の側面でも、スズキは自動車セクターの中でも株価がアンダーパフォームが目立つ。トヨタ自動車<7203>、富士重工<7270>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>の株価チャートと見比べると一目瞭然だ。

●ストップ高銘柄
 倉元製作所 <5216>  408円  +80 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 アプライド <3020>  2,800円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 フーマイエレ <3165>  1,693円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 タカキタ <6325>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 データホライゾン <3628>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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