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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~米個人消費の動向や国内大手証券のフォーラムに関心集まる


30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米個人消費の動向や国内大手証券のフォーラムに関心集まる
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し
■前場の注目材料:10月国内自動車生産台数、16ヶ月ぶりプラス


■米個人消費の動向や国内大手証券のフォーラムに関心集まる

30日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。27日の米国市場は短縮取引で商いは閑散となり、まちまちの展開だった。また、原油先物相場の下落なども嫌気されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の19890円。

クリスマス商戦に突入した米国の個人消費動向に関心が集まりそうだが、実店舗から客足遠のく一方で、ウォルマートのウェブサイトなどで相次ぎアクセス集中による障害が発生するなど、オンラインでの購買が活況となっているもよう。感謝祭翌週の月曜日はサイバーマンデーと称され、オンラインショッピングにおけるホリデーシーズンの始まりとされており、動向を見極めたいところである。

また、先週末には政府が首相官邸で行政改革推進会議を開き、安倍首相は予算編成の反映を指示。一億総活躍社会に向けた対策や、TPPへの思惑等もあり、補正予算の上積みへの期待感から、下値の堅さは相当意識されよう。

その他、野村證券では11月30日から12月4日までの5日間、年末恒例の野村インベストメント・フォーラム2015(CEOフォーラム)を開催する。プレゼン参加企業や講演者の発言等に市場の関心が集まりやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2310万株、買い2040万株、差し引き270万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月20日(金):410万株の売り越し
11月24日(火):170万株の売り越し
11月25日(水):850万株の売り越し
11月26日(木):190万株の買い越し
11月27日(金):120万株の買い越し


■前場の注目材料

・米年末商戦が本格化、ブラックフライデーは静かな滑り出し
・中国株が5%安、当局が証券会社の捜査強化
・10月国内自動車生産台数、16ヶ月ぶりプラス
・東芝<6502>原子力関連の減損、必要性なしと判定


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 10月鉱工業生産速報(前月比予想:+1.8%、9月:+1.1%)
・10:00 黒田日銀総裁講演(名古屋)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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