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【市況】【市場反応】米新規失業保険申請件数/10月耐久財受注/コアPCEなど、ドル堅調


 外為市場では良好な雇用指標や予想を上回った耐久財受注を好感したドル買いが優勢となった。ドル・円は122円70銭前後から122円79銭へ上昇、ユーロ・ドルは1.0590ドルから1.0580ドルへ下落した。

米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1.2万件減の26万件と、市場予想の27万件を下回りほぼ1ヶ月ぶりの低水準となった。一方、失業保険継続受給者数は220.7万人と予想を上回り2ヶ月ぶりの高水準。

同時刻に米商務省が発表した10月耐久財受注は前月比+3.0%と、市場予想の+1.7%を上回り、3ヵ月ぶりのプラスに改善。6月来で最大の伸びとなった。変動の激しい輸送機を除いた耐久財受注も前月比+0.5%と、やはり3ヵ月ぶりのプラスで6月来で最大の伸びを記録した。

また、10月の個人所得は前月比+0.4%と予想通り9月の+0.2%から伸びが拡大。一方、支出は前月比+0.1%と、予想外に9月と同水準の伸びに留まった。消費者は依然、経済への不透明感から消費ではなく貯蓄に資金を回していることが明らかになった。

米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレの主要指標として注視している10月コアPCE価格指数は前年比+1.3%と、上昇予想に反し9月と同水準にとどまった。

【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:26万件(予想:27万件、前回:27.2万件←27.1万件)

・米・失業保険継続受給者数:220.7万人(予想:216.1万人、前回:217.3万人←217.5万人)

・米・10月耐久財受注:前月比+3.0%(予想:+1.7%、9月:-0.8%←-1.2%)

・米・10月耐久財受注(輸送機除く):前月比+0.5%(予想:+0.3%、9月:-0.1%←-0.4%)

・米・10月コアPCE価格指数:前年比+1.3%(予想:+1.4%、9月:+1.3%)

・米・10月個人所得:前月比+0.4%(予想:+0.4%、9月:+0.2%←+0.1%)

・米・10月個人消費支出(PCE):前月比+0.1%(予想:+0.3%、9月:+0.1%)

《KK》

 提供:フィスコ

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