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【市況】日経平均2万円届かずも個人主体の需給は良好【クロージング】


19日の日経平均は大幅に続伸。210.63円高の19859.81円(出来高概算20億7000万株)で取引を終えた。米FOMC議事録で12月の利上げが確実視されるなか、18日の米国市場はこれを織り込む格好から強い上昇となった。この米国株高が買い安心感につながるなか、日経平均は一時19959.06円まで上げ幅を拡大させる局面をみせた。

その後は日本銀行の金融政策決定会合の結果を受けて上げ幅を縮める展開となったが、12月の決定会合での追加緩和への思惑が根強いほか、7-9月GDPの2四半期連続のマイナス成長から補正予算の上積みなどへの期待感もあり、底堅い相場展開だった。

日経平均は連日で戻り高値を更新している。辛うじて陽線を形成しているが、2万円接近で利益確定の売りも出やすいところであろう。また、欧州の地政学リスクへの警戒感も強く、積極的にポジションは取りづらい面もありそうだ。

とはいえ、規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、日経平均が高値もち合いとなる中で、中小型株の強さが目立っていた。個人主体の需給は良好とみられ、相対的に出遅れている銘柄や材料が出た銘柄等には個人の資金が集中しやすいと考えられる。

《AK》

 提供:フィスコ

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