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【市況】17日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶりに反発、エネルギー関連株などが買われる


17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比253.43ポイント(1.15%)高の22264.25ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が94.73ポイント(0.95%)高の10073.43ポイントと、そろって3日ぶりに反発した。売買代金は738億5950万香港ドル(16日は769億450万香港ドル)。

内外環境がやや改善する。原油相場の反発を手がかりとしたエネルギー株の主導で、昨夜の米株が上昇した流れを継いだ。パリ同時テロの影響が不安視された欧州市場が昨夜、総じて堅調だったことも買い安心感を誘う。中国景気の先行きが懸念されるなか、当局がさらなる財政出動(公共投資)に踏み切るとの観測も続いている。16日までの続落で、ハンセン指数は約1カ月半ぶりの安値を付けているため、値ごろ感も着目された。ただ、本土株がマイナスで引けるなか、香港の各指数は引けにかけて上げ幅を縮小させている。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。個別では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)と香港最大手商社の利豊(494/HK)がそろって3.0%高と上げが目立った。

H株証券セクターも反発。華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.7%、中信証券(6030/HK)が2.1%、海通証券(6837/HK)が1.5%ずつ上昇した。売りと買いの信用取引残高が再び増加傾向を示し、16日に約3カ月ぶりの高水準を記録したことなどが材料視されている。

空運セクターもしっかり。中国東方航空(670/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって3.4%高、中国国際航空(753/HK)が2.4%高と値を上げている。テロ影響による空運需要の縮小を警戒し、16日は軒並み急落していた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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