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【市況】7-9月期GDPを受けて補正予算への期待も地政学リスクが重石/オープニングコメント


 16日の東京市場は不安定な相場展開になりそうである。13日の米国市場では、小売売上高等が予想を下回ったことが嫌気され、NYダウは連日で200ドル超の下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の19415円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行しよう。

 また、フランスの首都パリ市内と郊外で13日夜、同時多発的に銃撃や爆発が発生した。欧州で頻発するテロに対する地政学リスクへの警戒感が高まる可能性がある。心理的に売買を手控えさせる流れになりそうである。

 一方で、7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)が注目される。中国経済の減速や国内消費の低迷を背景に2四半期連続でマイナス成長になると予想されている。予想通りのマイナス成長となれば、今年度補正予算による景気の下支えを求める声が強まっていることから、補正予算が上積みされるとの期待が高まる可能性がある。

 米国では18日にFOMC(10月27、28日分)の議事録が公表される。米国が12月利上げへの見方を固めてくる可能性により、波乱含みの局面もありそうだ。ただし、日本市場にも影響が波及する可能性があるが、利ざや拡大を期待する格好から、銀行や保険などには関心が集まりやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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