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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台で推移か、欧米株安やパリ同時多発テロを意識して円売り抑制も


13日のドル・円は東京市場では122円50銭から122円77銭で推移。欧米市場でドルは一時122円44銭まで下落したが、122円99銭まで反発し、122円61銭で引けた。

本日16日のドル・円は122円台で推移か。欧米株安やパリ市内で発生した同時多発テロの影響を意識してリスク選好的な円売りは抑制される見込み。

16日発表される7-9月期実質国内総生産(GDP)は前期比年率-0.2%と予想されている。4-6月期の-1.2%との比較で成長率は改善するものの、実質GDP成長率は2期連続でマイナスとなる見込み。市場参加者の間からは、日本経済は景気後退局面を迎えつつあるとの声が聞かれている。

輸出の伸び悩み、抑制気味の設備投資、個人消費の弱含みなどが成長率鈍化の要因とみられている。中国経済の減速によって輸出増加への期待は後退しており、市場関係者の間では10-12月期の成長率も低い水準にとどまると予想されている。

今週18-19日開催の日銀金融政策決定会合では金融政策の現状維持が決定される見込みだが、7-9月期GDPが予想を下回った場合、早期追加緩和への思惑が広がり、19日にかけてリスク選好的なドル買い・円売りが増える可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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