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【経済】分散投資って 「商品?」「地域?」「時間?」(三井智映子)


フィスコリサーチレポーター、三井智映子による「ゼロからはじめる資産運用の基礎知識」-3

フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。今日は資産運用を始める上でぜひ知って、実践して頂きたい、分散投資についてお話ししたいと思います。

分散投資というのは資金を複数の金融商品に「分散」して「投資」することです。この分散投資のメリットは、投資リスクも分散することができるということなんです。

有名な投資の格言で


「卵は一つのカゴに盛るな」

というものがあります。1つのカゴを持った人がそのカゴを落としてしまった場合、中の卵は全て割れてしまいますよね。

1つのカゴに卵を盛る、つまり一つの金融商品に全ての投資資金を投資した場合、思惑通りに価格が上がれば大きな利益になりますが、逆もしかり!思惑と逆方向になってしまうと大切な資産が減るだけでなく、無くなってしまうことも????…結果はあまり考えたくありませんね。

株式への分散投資であれば、例えば3社の株式を保有しているとして、A社の株価が下がっても、B社とC社の株価は上がっている、小売業の調子は悪いが輸出関連株は良いなど、所有している株式の利益をトータルで考えられるので、組み合わせ次第でリスクを軽減できます。

これがリスクを最小限にする組み合わせを作る、ポートフォリオという考え方です。

先ほど株式での分散投資例を挙げましたが、分散投資の基本は、「商品」と「地域」を分けることです。

「商品」は、外貨、国債、株式、投資信託などがあります。
「地域」は、日本のみならず海外にも分散投資すべきだということです。


しかし、商品と地域の分散で減らしたリスクをもっと減らしたいあなた!

「時間」の分散も重要です!

『72の法則』で資産を倍にするためには、金利×時間=72になればいいということを以前もご紹介しています。(税金を考慮しないという前提です。)

単純計算ですと、10年で今ある資産を倍にしたいなら7.2%の金利、20年余裕があるならば3.6%の金利ということになります。

金利商品の場合、金利が高い、ということは、信用力が低いことを意味します。新興国は金利が高い分、リスクも高いということになります。つまりローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンなわけです。

発行体の信用リスクだけでなく、市場金利が変動することにより、債券価格が上下しますので、例えば固定金利で運用した場合は物価の上昇には注意が必要です。為替の変動も円ベースの元本価値が変わってしまうので、要チェックですよ。

最近は、一般投資家でも証券会社で、様々な国の金融商品に投資することが出来ます。リスクを減らししながら複数の資産に分散投資して収益を得ることが安定した資産運用に繋がります。「商品」「地域」「時間」を分散して安定した資産運用を目指しましょう。



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主な講義内容:
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《TT》

 提供:フィスコ

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