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【市況】本土株:上海総合0.5%安で反落、金融株さえない


12日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.35ポイント(0.48%)安の3632.90ポイントと反落した(一時1.29%安)。上海A株指数は18.25ポイント(0.48%)安の3804.63ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.34ポイント(0.09%)高の377.09ポイント、深センB株指数が2.51ポイント(0.21%)安の1197.20ポイントで引けた。

朝高の後に売られる。前日引け近くに反発した流れを継いで小高くスタートしたものの、程なくマイナスに転じた。指数は約2カ月半ぶりの高値水準で推移しているため、戻り売り圧力が意識されている。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)で、香港を経由して上海株を取引する「滬股通」が直近で売り越しとなっていることを受け、海外投資家の資金が流出したとの見方も出た。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。これまでに公表された10月の各種統計に目立った改善がみられないなか、当局が近く財政出動を含む刺激策を打ち出すとの思惑が強まっている。

業種別では、時価総額上位の銀行株や保険株がさえない。中国工商銀行(601398/SH)が1.1%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.4%安で引けた。このところ物色が続いていた証券株は急落。大手の中信証券(600030/SH)が3.4%安と値を下げた。鉄道関連株や海運株などの下げも目立っている。

半面、消費関連株や不動産株の一角はしっかり。中国国務院(内閣に相当)が11日の常務会議で、内需の拡大を促す新たな成長エンジンを育てる方針を確認したことが手がかりとなった。その一環として、戸籍制度改革を加速させ、住宅や家電などの消費を後押しするという。

【亜州IR】

《MT》

 提供:フィスコ

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