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【材料】Jオイル---油脂コスト上昇が響くも、マーガリンやスターチなどで収益改善進む


食用油脂メーカーのJ-オイルミルズ<2613>は10日、第2四半期累計2015年4-9月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比4.2%減の925.95億円、営業利益が同60.2%減の15.49億円、経常利益が同56.1%減の17.92億円、純利益が同64.3%減の9.64億円と、5日に修正した業績予想に沿って着地した。

主力の製油事業では、前期後半から続く油脂コスト上昇により収益が悪化した。コストダウンや油脂製品価格の改定を図ったが、価格改定が遅れたことが影響した。一方、注力中のマーガリンやスターチといったその他事業では一定の収益改善となった。

下半期に向けて、製油以外の事業で収益改善や付加価値品売上の拡大が進んできており、製油事業の採算回復と併せて今後の収益改善に取り組む。

なお、期首計画の想定と異なり、海外相場・円安を受けて原料及び購入油のコストが増加する見込みとなったことから5日に業績予想を修正している。修正後の通期業績予想は、売上高が前期比2.3%減の1895億円、営業利益が同16.5%減の35億円、経常利益が同16.6%減の40億円、純利益が同22.7%減の24億円を見込んでいる。

同社は、ホーネンコーポレーションと味の素製油、吉原製油が2003年に統合して誕生した食用油脂メーカーで、国内大手2強の一角。業務用シェアが4割超。製油事業が売上高の9割超だが、その他事業でマーガリンやスターチに注力。味の素<2802>ブランドを活用できる点も強み。

《SF》

 提供:フィスコ

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