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【市況】本日も押し目買い意欲の強さが意識されやすい状況か/オープニングコメント


 12日の東京市場は、底堅さが意識される相場展開が続きそうである。11日の米国市場は、ベテランズ・デーの祝日で終日閑散な取引だった。欧州株高の流れを受けて買いが先行したが、その後は原油安が嫌気されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19685円だった。

 まずはシカゴ先物にさや寄せする格好から利食い売りが先行することになろう。原油安の流れから資源関連辺りに利食いが強まりやすい。ただし、本日も押し目買い意欲の強さが意識されやすい状況が続くとみておきたい。

 11日の東京市場では米アップルの下落影響から売りが先行した村田製<6981>、TDK<6762>、日東電<6988>などが切り返すなど、押し目買い意欲の強さが窺えた。また、インデックスイベントによる反動が意識されていた日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>なども商いが活発であり、投資家のセンチメントは明るい。

 日経平均は6営業日続伸と過熱感が警戒されやすいが、連日で寄付きが安値となっており、次第に押し目待ちに押し目なし、といった心理状態にもつながりそうである。明日のオプションSQへの思惑等も節目の2万円を意識させてくる可能性も期待されるところである。

 その他、中国では11日の「光棍節」(独身の日)セールで、アリババグループの1日の取引が1.7兆円となり、記録を更新したと報じられている。中国経済の低迷にもかかわらず、個人消費の底堅さが鮮明になるなか、中国関連への見直しも意識されやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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