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【材料】住友鉱が大幅安、通期業績予想を下方修正、国内外証券で相次ぐネガティブな見解

 住友金属鉱山<5713>が大幅反落。売り気配で始まり9時9分に寄り付くと、アヤ戻しを交えながら下げ幅を拡大。現在は本日の安値圏で推移している。
 同社は昨日引け後、16年3月期連結業績予想の下方修正と減配を発表。通期の売上高は従来予想の9500億円から8650億円(前期比6.1%減)に、営業利益は1180億円から740億円(同41.2%減)に引き下げた。年間配当は従来計画の48円から31円(前期実績は48円)となった。
 非鉄金属の主要消費国の中国での需要低迷などから、金属価格が前回業績予想公表時に比べ大幅に下落、当面は足下の厳しい状況が継続すると予想。金属価格の下落が業績に与える影響が大きく、シエラゴルダ銅鉱山の商業生産開始の遅れの影響などを織り込んでいる。
 これを受け、UBS証券では、「金属市況の下落による業績下方修正は仕方がないが、配当性向の方針に従って大幅減配となった点は印象が悪い」と指摘。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「想定外となるシエラゴルダの収益見通しを引き下げたこと等により減額修正された点はネガティブ」と解説。国内大手証券では、「金属価格以外の下方修正要因が予想外」としてネガティブな印象と解説している。
《MK》

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