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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月10日

 10日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続伸。終値は前日比28円高の1万9671円だった。米株下落を受けてのつれ安が想定されていたが、先物への買いが強く、終盤になってプラス圏へ浮上する腰の強さを見せている。郵政3社が反発に転じたことも投資家心理を強気にさせた模様。5日間で988円も上げるなど短期的な過熱感は拭えないが、半面、2万円を睨んだ動きというものも感じさせる。

 昨日の米国市場はドル高や金利上昇を嫌気してダウ平均が大幅反落。原油安もあって一時は242ドルも下げる場面があった。年内の利上げ観測が強まっておりマーケットはドル高、金利高に傾きがち。1万8000ドルの大台を前にこれらがちょっとした障害となっている。一方、東京市場は米国株の下げにつられて日経平均が寄り付きから180円以上も下げる展開となったが、1万9500円前後の下値の堅さを確認すると後場から先物中心に切り返し、終盤には想定外のプラス圏まで浮上して引けている。切り返しのきっかけは10月の景気ウォッチャー調査の改善。また、政府がゆうちょ銀、かんぽ生命の預け入れ、契約限度額の引上げを検討と伝わり、郵政3社が上昇したことも投資家心理を明るくさせた模様。東証1部の出来高は20億株まで減るなど連騰への警戒感から買い方も慎重となっているが、一方で売り物の少なさが値持ちをいいものにさせているようだ。明日も引き続き2万円近辺を睨んだ底堅い相場展開が予想される。(ストック・データバンク 編集部)

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