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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月9日

 週明けの市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前週末比377円高の1万9642円で、8月20日以来の水準まで回復してきた。米国の雇用統計と円安進行を好感した買いが幅広く入り全面高の展開に。最高値に迫る米国株と比べた出遅れ感も働いた模様。東証1部の出来高は25億株へと増加し外国人の買いが入ってきている様子もうかがえる。

 前週末の米国市場は10月の雇用統計の強さを好感してダウ平均が3日ぶりに反発した。10月の雇用増は事前予想の18万人を大幅に上回る27万人増。米景気の強さが確認されダウ平均は上昇したが、12月の利上げが意識されてか、ダウ平均はマイナス圏で推移する場面もしばしばあった。一方、東京市場は一気に123円台へ進んだ円安・ドル高や米景気の強さを好感し、日経平均は開始早々に1万9500円台へと乗せてきた。その後も中国上海株高などが後押しする形で日経平均は上げ続け、後場に418円高(1万9684円)まで買い進まれている。外国人と思われる買いがメガバンクなど金融セクターに入り市場には力強さが戻りつつある。当面は2万円を睨んだ底堅い相場つきとなりそうだ。

 今週の主なスケジュールは、10日(火)10月の景気ウォッチャー調査、11日(水)中国10月の工業生産、12日(木)9月の機械受注、FRB議長講演、13日(金)米10月小売売上高、9月の鉱工業生産指数となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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