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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円台で推移か、米雇用統計改善でリスク選好的なドル買い継続


6日のドル・円は東京市場では121円63銭から121円93銭まで上昇。欧米市場でドルは123円27銭まで一段高となり、123円15銭で引けた。

本日9日のドル・円は主に123円台で推移か。雇用情勢の改善で米12月利上げは確定的となった。日本銀行による年内追加緩和への思惑は残されており、日米金利差拡大を意識した円売り・米ドル買いは継続する見込み。

米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は6日に行われた講演で、米国の利上げが海外の経済情勢に打撃を与える可能性があるとの見方を示した。ブレイナード理事は海外情勢の変化によって米国経済も影響を受けるおそれがあると指摘している。

6日に発表された10月の米雇用統計は市場予想を上回る強い内容だった。非農業部門雇用者数は前月比+27.1万人、失業率は2008年4月以来となる5.0%まで低下した。平均時給は前年比+2.5%で2009年7月以来の伸び率を記録した。労働生産性が改善すれば、平均時給の伸び率は3%近辺まで高まるとの見方もある。

雇用情勢の改善によってインフレ鈍化の懸念は後退しつつある。米利上げを妨げる国内要因は少なくなっているが、欧州、アジア諸国などの海外の経済情勢は米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策に大きな影響を与えることが予想される。

《SY》

 提供:フィスコ

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