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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年11月6日

 今週の日経平均終値は19265円60銭、前週末比182円50銭高でした。

 日経平均は米国、中国株の上昇や円安に乗って3週連続の上昇となりました。この3週間で長期の52週移動平均線(1万8947円)や短期の13週移動平均線(1万8671円)を上回り、週足の上でも底入れの形をかなり明確にしてきています。クリアすべき最後の線は中期26週移動平均線(1万9533円)だけですが、中国市場を始め好転している外部環境を考えれば、来週はここを目指しての展開となるでしょう。一方、足元では企業業績の発表がかなり進んでいますが、こちらは当初想定していたほど悪くはないものの、下期の業績の伸びが鈍化するという事実はやはり株価の上値を重くしそうです。今夏につけた2万円台の高値を年内に奪回するというのは、ファンダメンタルズ面において厳しさがあるでしょう。さて、注目されている今晩の米雇用統計ですが、概ね18万人の雇用増予想に対して大きく下振れしない限り、マーケットは12月の利上げを織り込みに動くでしょう。米国株は利上げへの耐性が備わりつつあるとみていますので、日本株にとっては円安という支援材料が相場をしっかりとサポートしそうです。短期的な過熱感が出始めていますので1万9500円を超えると目先は頭打ちとなりそうですが、市場には徐々に年末高への期待も表われる頃で、下押ししてもそう深くはならないものと考えます。緩やかながらも基本的な押し目買い基調は続きそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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