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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):太陽誘電、日テレHD、ライオン、積水ハウス

■オイレス工業 <6282>  2,045円  +68 円 (+3.4%)  本日終値
 オイレス工業<6282>は大幅反発。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を629億円から609億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を62億円から52億円(同14.5%減)へそれぞれ減額した。軸受け機器事業は海外で自動車メーカー向けに伸びたが、海外展開の積極化に伴う販管費の増加が利益を押し下げている。建物向け免震装置などの低迷も響いており、売上高、営業利益予想ともに今期2度目の下方修正となった。しかし、同社は自己株式を除く発行済み株式数4.48%相当の150万株、31億5000万円を上限とする自社株取得枠の設定を発表、11月9日から16年2月29日の期間内に取得する方針で、高水準の株主還元策がサプライズとなり株高基調を後押ししている。

■太陽誘電 <6976>  1,824円  +54 円 (+3.1%)  本日終値
 5日、太陽誘電 <6976> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の138億円に急拡大し、従来予想の100億円を上回って着地したことが買い材料。スマートフォンなど向け電子部品で高付加価値品の販売が大きく伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や原価低減による採算改善も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の190億円→230億円に21.1%上方修正。増益率が21.4%増→46.9%増に拡大する見通しとなった。

■日テレHD <9404>  2,183円  +64 円 (+3.0%)  本日終値
 5日、日テレHD <9404> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円→530億円に6.0%上方修正。増益率が2.7%増→8.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。地上波テレビ放送の視聴率が好調で、広告収入が想定より伸びることが寄与。コスト管理の継続も利益上振れに貢献する。

■ライオン <4912>  1,203円  +33 円 (+2.8%)  本日終値
 ライオン<4912>が3日続伸、年初来高値を更新。同社は5日の取引終了後、15年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は2740億2700万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は110億7000万円(同50.8%増)、純利益は74億1300万円(同51.4%増)と大幅な増益を達成し、これを好感する動き。オーラルケア分野やビューティケア分野などの一般用消費財事業では高付加価値品が好調に推移、原材料価格の低減などが利益を押し上げている。通期業績は売上高3750億円(前期比2.1%増)、営業利益142億円(同14.5%増)、純利益85億円(同15.4%増)と従来見通しを据え置いた。

■日東紡績 <3110>  367円  +9 円 (+2.5%)  本日終値
 5日、日東紡 <3110> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比44.3%増の56.9億円に拡大し、従来予想の46億円を上回って着地したことが買い材料。原繊材事業で強化プラスチック用途や電子材料用途の高付加価値品の販売が伸びたことが寄与。原価低減やコスト削減による採算改善も大幅増益に貢献した。通期計画の80億円に対する進捗率は71.2%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■積水ハウス <1928>  1,973円  +43 円 (+2.2%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の住宅・不動産セクターのリポートでは、不動産価格の値上がりが続いた場合は、不動産セクターへの規制強化策が導入される可能性があると指摘。2009年から始まった中央政府・日銀による不動産価格の刺激策は、着実に不動産価格の上昇をもたらしたとの見方で、現状の分譲マンション、収益不動産の価格は2007年の水準を超過しているため、不動産セクターに対して慎重な投資姿勢を推奨。不動産セクターよりも住宅セクターに投資魅力があるとみて、個別では、積水ハウス<1928>と大和ハウス工業<1925>を買い推奨している。

■スタートトゥデイ <3092>  4,005円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が3日続伸。クレディ・スイス証券は、先の第2四半期決算は同証券想定を若干下回ったものの、10月以降の見通しに関する複数の好材料が確認されたため、同証券予想の17年3月期以降の利益見通しを引き上げている。また、10月の経由売上高が10億円を超えた「WEAR」は、販促効果を備えたネットメディア、いわゆる「ソーシャルコマース」として評価すべき局面に入ったと考え、目標株価を4800円から5200円へ引き上げ、投資評価は「アウトパフォーム」を継続している。

■セリア <2782>  4,865円  +85 円 (+1.8%)  本日終値
 セリア<2782>が4日ぶり反発。同社は100円ショップ大手でここ消費者の倹約志向が再燃するなかで売り上げを伸ばしている。同社が5日発表した10月の月次売上高は既存店で前年同月比5.9%増と今期に入り最高の伸び率となった。既存店では今期に入り6月を除いて前年実績を上回っている。また、全社ベースでは10月は前年同月比12.9%増と今9月に続き2ケタの伸びを示しており、これが見直し買いを誘っている。

■千代田化工建設 <6366>  919円  +16 円 (+1.8%)  本日終値
 千代田化工建設<6366>が小幅反発。UBS証券では、16年3月期第2四半期累計決算発表で、期初の会社計画が据え置かれる可能性が大きいと指摘。受注高は第2四半期累計で2000億円弱と推測し、会社計画の通期3500億円に対して良好なペースと解説。収益面では、粗利益率が通期会社計画の7.7%をやや下回る可能性もあるとしながらも、下期以降は改善すると想定。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を900円から1090円へ引き上げている。

■キッコーマン <2801>  3,840円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 5日、キッコマン <2801> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.9%増の159億円に拡大し、従来予想の127億円を上回って着地したことが買い材料。国内で利益率の高い「生しょうゆ」や豆乳飲料などが好調だったことが寄与。北米や欧州を中心とした海外販売の伸長や円安による収益押し上げ効果も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の260億円→292億円に12.3%上方修正。増益率が6.7%増→19.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

●ストップ高銘柄
 アルファクス <3814>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 カネミツ <7208>  1,079円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 アテクト <4241>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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