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【市況】米雇用統計控え模様眺めムードも物色意欲は根強い/ランチタイムコメント


 日経平均は続伸。89.62円高の19206.03円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。5日の米国市場は、雇用統計の発表前ということもあって模様眺めムードのなか、弱い動きをみせていた。ただし、シカゴ日経225先物清算値は19225円としっかりだった流れを引き継ぎ、買い先行で始まった。
 19261.75円まで上げ幅を広げる局面がみられたが、その後は19200円を挟んでのこう着に。連日で活発な取引が続いていた郵政グループ3社は上げ一服となったが、利食いの資金は他の材料株や中小型株にシフト。また、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>などが指数を下支えしている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。
 セクターでは小売、精密機器、医薬品、建設、ガラス土石などがしっかり。一方で、パルプ紙、石油石炭、鉱業、ゴム製品、その他金融などが冴えない。

 6日の米国市場では雇用統計の発表を控えており、これを見極めたいとするムードから、こう着感が強まりやすいだろう。とはいえ、郵政グループ3社の活発な取引によって個人投資家などの需給環境は良好であり、足元で低迷していた銘柄などへの見直しなども意識されやすい。
 また、決算発表が本格化しているなか、好業績銘柄への日替わり物色は継続。一方で予想を下回るなど過剰に売り込まれていた銘柄などには、修正リバウンドなども意識されてくる可能性がありそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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